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ワイシャツのボタンを外され、露わになったキャミソールの肩紐をずらせば、下着が覗く。
「……へぇ、意外。思ったよりデカいね」
…………やだ。気持ち悪い。
なんで、こんなこと……。
触れる手が、唇が、不快で堪らない。
抵抗したいのに、さっき叩かれたことが思いのほか頭の中を占めていて、身動きが取れなくなる。
されるがままなのが悔しくて、私は思いっきり下唇を噛み締めた。
ーーーすると。
ガン!と、ドア付近から大きな物音と誰かの声が聞こえた。
「あれ?鍵閉まってる。……北見さーん、いるー?」
帰ると言っていたはずの津坂さんの声が私の耳に届いた瞬間、大声を出そうと息を吸い込んだ私の口元を、素早く和田さんの手のひらが覆った。
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