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「ーーーっ!…ふ、っう……」
「嫌いだ」と嘘を告げた時の壱吾の顔が忘れられない。
傷付けたのは、私。
泣く資格なんてないのに、涙は勝手に溢れてくる。
「………っ、ご、…めん……」
今も大好きだよ。
本当はそばにいたかったよ。
自分勝手でごめん。
どうか、幸せになってーーー。
私はこの日のうちに携帯を解約し、
次の日には、家も出た。
壱吾の前から姿を消した私が
6年後、彼と再会するなんて
この時は、夢にも思わない。
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