告白

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GWの、とある一日。 いつものメンバーでBBQをすることになった。 あの日以来、香音に何度か電話を掛けたものの、見事にスルー。 一方通行なのは変わらないまま、その日はやって来た。 一番最後にやって来た香音は、あの頃よくしていたポニーテールを揺らして、足早に駆け寄ってくる。 淡いピンク色のカーディガンの下にはボーダーのカットソー。 ……………やべ。服、被ってんじゃん。 確か昔もこんなことがあって、二人してペアルックだって笑い合ったことをふと思い出す。 「じゃあ、みんな集まったことだし出発しようか」 主任の言葉を合図にみんなが車へと動き始めると、徐ろに先輩が近付いてくる。 「今日も香音ちゃん、可愛いよね」 「………それがなにか?」 含み笑いを浮かべる先輩は、俺の肩にポンと手を置くと、 「ガンガン攻めるつもりなんでよろしく。お互い、邪魔するのなしね?」
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