告白

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スーパーに着いてからも、先輩は香音のそばを離れない。 負けじと俺も香音のそばに……と思ったところで、主任に呼び止められた。 「羽村、石田と葛宮さんと一緒に鮮魚コーナー頼むな」 「え、」 気付けばうまくグループに分かれていて、先に行く香音達は先輩と青果コーナーにいた。 「よし、羽村くん行こうか」 石田さんは何故かご機嫌でスーパーのカートを押し、鮮魚コーナーへ足を進める。 そういや石田さん、葛宮さん狙いだっけ……。 チラ、と香音の方を見ると、相田さんと一緒に苺を眺めている。 本当ならあっちに行きたいところだけど……。 「羽村くーん?」 少し離れたところから石田さんに呼ばれ、俺は鮮魚コーナーの方へ向かった。
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