告白

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スーパーをあとにした俺達は、目的のバーベキュー場を目指す。 明らかに車中の雰囲気がさっきとは違うことに気付いた相田さんが、チラチラと後ろの様子を伺っていると、それに気付いた先輩が声をかけた。 「気になってるんでしょ?あのあと、俺達に何かあったか」 言葉を濁す相田さんに、先輩はハッキリと告げる。 というより、俺に聞かせたいってところかもしれない。 「残念だけど、まだ何もないよ。……でも、」 ちょうど信号が赤になる。 ゆっくりとブレーキを踏み、ルームミラーに視線をやると、見つめ合うふたりがいた。 「覚悟しておいて。俺、本気だから」
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