告白

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すると、ずっと黙っていた先輩が口を開く。 「………その人って、大学の時に付き合ってた彼女?」 真っ直ぐに俺を見る先輩と視線がぶつかると、俺達の間にだけ流れる不穏な空気を感じる。 「………そうですよ。残念ながら今は元カノですけどね」 そう口にすれば、思い出したかのようにまた主任が声を上げた。 「あっ!もしかしてその元カノって、昔、羽村が忘れられないって言ってた子?」 思いがけない主任の言葉に驚きつつも、苦笑いを浮かべる。 そういや前に主任と呑んだ時、そんな話をした気が……。 「羽村、その彼女のこと大好きだったもんね」 先輩のその一言は、周りのみんなの興味を煽るには充分で。 俺ではなく、なぜか先輩へと質問が飛ぶ。 香音の様子を伺えば、ただひたすらこの空間に耐えるように、身を潜めていた。 「羽村くんの元カノってどんな人なの?」
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