告白

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予想通り、その場が静まり返り、視線は香音へと注がれる。 当然、香音は唖然としたまま俺を見ている。 「……え?どういうこと?」 相田さんが戸惑いながらそう口にすれば、俺はふっと口元を緩める。 「俺の元カノも北見さんみたいに苺が大好きな子だったんです。俺、初対面で『美味しそうな名前ですね』って言われたことがあるんですよ」 そう言えば、張り詰めた空気が一気に弾けた。 「っ、羽村、びっくりさせんなよ~!一瞬、香音ちゃんがそうなのかと思っただろ!」 ザワザワと憶測が飛び交う中、まだこの話を終わらす気はないというように石田さんは続ける。 「で?その大好きな元カノとは、どこで出会ったの?」
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