動揺

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****** 次の日。 いつもと変わらない日常……のはずだった。 「……羽村くん、外線2番。……葛宮さんから」 「え?」 「早く出てあげなよ。急ぎみたいだから」 少し拗ねたような態度の石田さんからそう言われ、俺は受話器を耳に押し当てる。 「お待たせ致しまし……」 「あっ、羽村さんですか!?葛宮ですっ、突然すみません!」 少し慌てた様子の彼女は、間髪いれずに早口で話していく。 「あのっ、さっき香音を訪ねてきた男性がいたらしくて…!たぶんストーカーだと思うんですけどっ…」 「は…?……えっ、…ちょ、ちょっと待って…。どういうことですか?」 ストーカー?誰が? 一気に頭の中が混乱して、うまく考えがまとまらない。 「えっと、ストーカーなのかはまだわかんないんですけどっ、とにかく同じアパートの人に部屋を知られてるみたいで…!」 その瞬間、頭を過ぎったのはあの男。
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