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真っ直ぐに告げられる想い。
言葉に詰まる香音は、ちらりと俺を見上げる。
「突然こんなこと言われても、困りますよね」
眉を下げて微笑む男は、ゆっくりとひとつひとつ想いを言葉にしていく。
香音と初めて出会ったのは、デパートだったこと。
そこで香音に一目惚れしたこと。
同じアパートに住んでることを偶然知り、挨拶を交わせるようになったこと。
そして、話し掛ける勇気を出したこと。
それを俺は、ただ黙って聞いているしかなかった。
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