嫉妬

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すると、なぜか竜も 「悪い、俺も世里から電話あって折り返してくるから、羽村、任せていい?…これは、俺の分」 「ちょ…」 一体急になんなんだよ……。 そう思ってレジに視線を向けた瞬間、その理由がわかった。 ………………あいつら……! そこに立つのは、もちろん彼女。 「ありがとうございました」と言いながら、お会計を済ませたお客様を笑顔で見送っている。 ……………やべ、すっげえ緊張してきた。 ただお金を払うだけなのに、俺の心臓はドクドクと喧しく音を立てている。 何度か深呼吸を繰り返し、押し付けられた伝票を握りしめると、ゆっくりと足を前に進めた。
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