嫉妬

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「おっ、きたきた!羽村っ、どうだった?連絡先聞けたかっ?」 和泉は待ってました!とばかりに目を輝かせ、落ち着きなく、ソワソワしている。 そんな和泉に冷めた視線を向け、ひと息吐くと、 「……聞くわけないだろ」 「おいおいおい、まじかよ~。せっかく俺が気を利かせてやったのに~」 大袈裟に残念がる和泉を横目に、さっき彼女から貰った飴を口の中に放り込む。 「…ん?何食ってんの?」 「飴」 「そりゃ見たらわかるけど。それ、どうしたんだよ?」 「貰った。……さっき、レジで」
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