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「ふーん……」と興味なさそうな素振りを見せた和泉が俺に背を向けたかと思えば、再びものすごい勢いでこちらを向いた。
「はっっ！？貰った！？どういうことだよ！おいっ」
急に距離をつめられ、俺は後ろに後退る。
「……意味なんてねぇよ。ただ俺が見てたから…」
そう、特別な意味なんてない。
ただ彼女なりに気遣ってくれただけのこと。
これが俺じゃなくても、きっと同じように渡すのだと思う。
「……何もしなきゃ始まらないよな」
自分に言い聞かせるように小さく呟き、和泉と竜へ視線を投げる。
「あのさ…俺、やっぱ好きだわ……彼女のこと」
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