嫉妬

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言葉にしたら何だか恥ずかしくなって、誤魔化すように鼻の下を擦れば、和泉と竜は顔を見合わせ、そして同時に笑い出す。 「なんだよ、そんなの知ってるって!」 「どうした?やっぱり、さっき何かあったか?」 飴ひとつで何かを期待するほど、馬鹿じゃないけど。 和泉の言うように、見てるだけじゃ何も起きないってわかっただけ。 「いや……欲が出た」 店員と客じゃなく、もう一歩近づきたい。 あの笑顔を、独り占めしてみたい。 「だから…頑張ろうと…思う」
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