嫉妬

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そんな俺の決意を聞いた和泉は、ニマニマとした笑みを浮かべ、 「そっかそっか、頑張る気になったか!…よっしゃ!頑張れ!!!」 と、力強く背中を押してくれる。 竜もまた、何も言わずに俺の背をポン…と叩いた。 「じゃあさ、俺が連絡先聞いてきてやろっか!」 すっごくワクワクした目をしながら、和泉は今出たばかりのお店に戻ろうとする。 そんな和泉を引き止め、俺は首を左右に振った。 「ちょ、まじやめて」 「なんで?羽村が聞けねーなら、俺しかいねぇじゃん」 「…いや、タイミングってあるだろ」 和泉みたいに、何でもすぐ行動に移せてしまうのも、いいことなのかもしれないけど。 「……それに、連絡先は自分で聞きたい」
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