嫉妬

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協力してくれるのは嬉しいけど、ここは自分でやらなきゃいけないところだと思う。 「んー、そりゃそうか」 「そうそう。和泉だと断られる可能性、高そうだし」 「おいっ、どーゆー意味だよ、竜!」 聞き捨てならないとでもいうように、竜に詰め寄る和泉をうまく促し、再びお店に背を向け、三人で並んで歩く。 「俺だってなぁ!やるときゃやるんだぞ!?」 「誰も無理だって言ってねーじゃん。ただ、羽村よりは可能性が低いってだけで」 「そんな、本当のことをハッキリ言わなくても…!」 二人のやり取りに何も相槌を打たない俺を不思議に思ったのか、和泉はくるりとこちらを向く。
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