嫉妬

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和泉はどこか遠くを見ながら、ポツンと呟く。 「じゃなきゃ、急に嫌いになるとかありえなくない?あんなにラブラブだったのにさ」 「理由って、例えば?」 田村は頬杖をつきながら、斜め上の和泉を見上げる。 「実は……羽村との交際を親に反対されてたとか?」 「ないでしょ。香音ちゃん、親公認だって言ってたもん」 確かに香音の両親には何度も会ったことがあるし、俺が一人暮らしをするようになってからは何かと気にかけてもらっていて、香音の家でご飯を食べることもあった。 「じゃあ…羽村の元カノに嫌がらせされてたとか?」
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