嫉妬

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おしぼりで口元を拭うと、軽く咳払いをする。 「…無責任なことは、してない」 「ほんとに?1回もない?」 「何が言いたいんだよ?」 飯山は少し目を伏せ、躊躇いながら小さな声で呟く。 「……もしかしたら香音ちゃん、…妊娠、してたのかな…って…」 「………………………は?」 「はあぁぁあ!?妊…っウグッ!」 「和泉っ、声でかい!」 「……」 竜に口を塞がれた和泉は、声にならない声を上げている。 飯山のその言葉の意味を考えたいのに、何も考えられなくなる。 「…っ、ハァ……ちょっ、何か心当たりあんのかよ!?」
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