嫉妬

44/50
前へ
/747ページ
次へ
*** 「遅くなって、すみませんっ」 約束の時間を少し過ぎてお店に到着した俺は、津坂さんの元へ急ぐ。 「ううん、俺もさっき来たとこだから」 向かい合って座ると、コーヒーを2つ注文し、軽く深呼吸をする。 津坂さんの表情は、やっぱりどこか堅い……。 どう切り出せばいいかわからず、黙り込んでいると、 「羽村くんに……謝らないといけないことがあるんだ」 そう言って津坂さんは、俺に深く頭を下げた。
/747ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2052人が本棚に入れています
本棚に追加