負け犬人生

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就職活動の時期は運悪く不景気に入った時で、中々思う様に面接が進まなくて気が滅入っていた。 落とされる度に自分がダメ人間な気がしていた。 何故か私は化粧品とかアパレルとか女性が多い職場を受けた訳ではなかったが… 9割方、女性の面接官に当たって、その度に落とされていた。 そもそも、夜のお店に入ったのは就職活動費用を稼ぐ為だった。 中々、就職が決まらない事から交通費など父親に迷惑を掛けたくなかったから。 父親は私が小さい時に母親を亡くしてからずっと私を守ってくれて、何よりも私の理解者だった。 だからこそ、負担は掛けたくなかった。なるべく自分の力で出来る範囲、頑張ろうって思っていた。 だけど、そんな気持ちで入ったお店で知り合った人達とその後、あんな事になるなんて…… その当時、子供だった私は知る由もなかった。
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