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淫猥な香りはどんどん強くなる。
まるでルナの全身から芳香し、充満しているように古びた室内に溢れかえり、少年を虜にしていた。
「…はあっ……」
熱い溜め息を呼吸と共に吐き出す。
白い肌から唇を離すのも惜しいという様に、少年はルナの肌に唇を付けたまま少しずつ下腹部へと降りていった。
ルナはまだ瞳を閉じたままだ──
暗い闇の中、追いかけてくる化物からずっとずっと逃げ続ける。
そして捕われた躰を木の葉の付いた触手で撫でられ抗う夢を見続けていた。
『あっ…』
ピクリと何度も大事な部分をツツかれる。小さな肉芽を枝の触手で器用に抓まれ、濡れた葉っぱが躰を這う。
手足に蔦が絡むとルナはあられもない姿で両脚を開かれ宙吊りにされていた。
『やだあーっ!…お願っ…やめてっ…』
気持ち悪い!なのに躰は激しく快感にうち震える。
『はぁ…助けてっ助けてっお願っ…い…』
恐怖と快楽が交互に突き上げ、ルナは訳もわからず発狂したように叫んでいた。
濡れた葉っぱが何故だか生ぬるい。おまけにそれは粘液物を分泌させながらルナの躰を撫で続ける。
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