新しい世界

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ジェスチャーしよう! 口の前で手をパッパッと開いたり閉じたりしてから、喉を指差しバツをつくる。 『もしかして話せないのか?』 通じた! うんうんと頷くと、 『そうなのか!それはすまない。んー、こんな幼い子が此処に独りなのも気になるが、君の文字がわからないしな。よし!これから助けてくれたお礼に、勉強を教えよう!』 やったね! …あれ? でも帰らないのだろうか? 私がジーッと顔を見ると、何かを察したのか此方に微笑む。 『この姿だと魔法が使えないんだよ。魔力本来の力である念話は出来るけど、転移出来ないし、まだこの身体に慣れてないからすごく弱いんだ。この森を出たら魔物が強いから取り合えず身体を慣らすその間だけでもいいから、一緒に居てもいいだろうか?勿論代わりといってはなんだが、文字や知識を提供しよう。どうだろう?』
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