新しい世界

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うんうんと頷くと、ウルフ(?)はピョンピョン跳ねた。 …可愛い。 『んー、呪いで自分の名前を言う事が出来ないうえに、君は声が出ないんだよな。取り合えず俺を呼ぶとき、1回手を叩いてくれるか?』 頷いてから、早速1回手を叩いた。 『ん?どうした?』 口をパクパクしながら彼を見る。 私の名前位伝えなきゃ。 そう思ったんだ。 『ん?い?み?みらー?う?ぬ?じゅ?みらーじゅ?ミラージュ!?』 首を振ったり頷いたりしながら伝えた。 伝わってホッとしていたが、ウルフは少し考え込んでいる。 ちょっと心配していると、 『…いや何でもない。ミラージュ、よろしくな!』 私は話す相手(自分は聞き役だが)が出来て嬉しくなって笑った。
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