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『この木の実は、火を通すと甘酸っぱいトロッとした木の実になるんだよ。魚を焼けるってことは、火の魔法が使えるのだろう?この実に向かってファイア使ってくれよ。』
私は頷き、ファイアを使った。
『凄いなー!声が出ないってことは、全部最初から詠唱破棄で使えるようにならないといけないんだよな?しかも、その年で既に使える魔法があるなんて、これは努力次第で化けるな!』
まるで自分の事のように喜ぶ彼に、つられて笑ってしまう。
少しだけ焼けた木の実を一緒に食べる。
甘ーい!!!
干し柿のような、中がトロッとしていて、味は苺やベリーのように甘酸っぱい味。
渋くて酸っぱい味がこんなのに変わるなんて、革命的だなぁ。
『はは、気に入ったか?』
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