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よし、やってみよう!
私は浄化をしながら一緒にヒールを使った。
流れ星のような小さな光が、傷口を治すと共に、柔らかい光の球体が身体を綺麗にしていく。
暖かい光はあっという間に、身体を癒していく。
『…二重魔法か?』
彼の言葉に頷くと、彼は少し困ったような笑顔をしている。
二重魔法はまずかったのだろうか?
不安に襲われた。
しかし、不安は杞憂に終わる。
『ミラージュはさ、両親とか居ないんだよな?』
コクンと頷くと、彼は眉間にシワを寄せて言った。
『ミラージュがこのまま街に行って、孤児院にお世話になることになったら、ミラージュは金蔓にされる可能性があるんだ。』
まだ出逢って2日目にもかかわらず、私の事を考えてくれる彼に嬉しくなる。
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