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小さなウルフ姿の彼が、一回り二回りも小さく感じた。
思わず、彼をぎゅーっと抱き締めた。
…微かに震えていた。
彼も心に傷を負っている人間なのかもしれない。
『ありがとな。』
暫くするとそう言って頬を舐めてきた。
力になれたかな?
そう考えながら、手を離した。
『まだ幼いミラージュに慰めてもらうなんて恥ずかしいな。』
彼はウロウロしながらそう言って、恥ずかしそうに照れている。
モフモフしたウルフで、そんなことするもんだから可愛すぎる。
癒される。
そう思っていると、キューっと音がなった。
お腹すいたなとお腹を擦ると、
『ちょっと待っててな!』
そう言って駆け出していった。
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