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…やはり心配だ。
そう思い彼が走っていった方に走っていく。
暫く真っ直ぐ走っていたが、魔法を使われた痕跡があった。
何かあったんだ!
魔法が使われた痕跡を追っていくと、彼とは違う魔力を2種類感じた。
彼ともう2種類の魔力に近付くと、彼を嬉しそうに抱き締める女性と、彼を見て爆笑している青年。
すぐにわかった。
彼の知り合いなのだと。
…良かった。
きっと彼は助かったんだ。
だから、私はここでお別れだ。
そっと拠点に戻った。
拠点に戻ってふと思う。
彼の事だから、戻ってくるかもしれない。
だから、拠点に今日習ったものを、うろ覚えながら書いて、私は独り彼等が居た場所とは反対側に急いで歩みを進めた。
地面には拙い文字が4つ"ありがと"
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