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ハァハァ。
ひたすら慣れない4足歩行で必死に逃げる。
時々転びながらも、出来るだけ遠くへ。
いつもなら何も問題ない道も、今では辛く厳しい。
何よりも魔物から襲われたら、何も出来ない。
とにかく、魔物に出会おうが、抜かるんだ地面に脚を取られようが、逃げて逃げて、やっとたどり着いたのが、
通称"無の森"
別名"精霊墓地"
この森は、川に魚、地面や空気に虫や微生物、そんなもの以外に生き物は棲んでいない。
魔物はこの森に入りたがらない、いや入れない。
昔から、この森には精霊が棲んでいて、魔物が入れない結界が張ってあると言われている。
何よりも悪意ある人間も入ることは出来ない。
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