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「おかえりなさい」
と亭主が言ったら、
ジットとセラが気がついたかのように「おかえりなさい」と続いた。
「早い本当にオーガオールを倒してきたのか」
とランダが言った。
ランダの問い掛けに、シロンがオーガオールの首の入った袋を持ち上げた。
「何と、そんな一日で倒してくるとは驚きだ。」
と驚きを隠せないほどに、目を見開いていた。
「まさか、まだ軍にとっては面倒なのがいるのか、スットマンって言うのが」
とシロンはスットマンが来ていることを知っていたかのように言った。
「まさか、さっきの話を聞いていたのか」
とさらに驚いて、ランダが言った。
「そんな話をしていたのか」
と今知ったようにシロンは言った。
「どういう事だ」
とランダは言い返した。
「この村にくる前に、ある村でスットマンがいてな、いろいろ地方の民からは面白くない事を考えているみたいだからよ、少し気になっていた。」
とシロンは言った。
「そうか、実際にスットマンの政策は始まって複数の村や町が犠牲になっている」
とランダは言った。
「そんな事をして、国には良いことなのですか」
とセラが聞いた。
「きっぱりとは言えないが、王都の繁栄」
とランダが言った。
がさらに付け足して「からの格差」とも言った。
「格差ですか」
とセラが疑問に思った。
「よくわからん。それがどういう事だ」
とジットが言った。
「税の徴収の使い先が、国の運営なのよ」
と亭主が言って、さらに「それが軍にも使われている。
から僻地の軍を村の人や旅人などに任せ収縮して、税を中央区にだけに集めようとしているのだ」と言った。
「なんだ、それならラームみたいなやつらに会わなくて済むわけか」
と笑いながら言った。がセラに怒られた。
「軍がいなくなったら、治安が悪くなるのはもちろん、侵略されたりして、廃村の危機なのよ」
と言った。
「げぇ、マジか。それってヤバイじゃん」
とジットは慌てていた。
「それがスットマンのやろうとしていることなのよ」
「スットマンの野郎、許せね」
「ってみんなそう思って困っているのよ」
とセラが言った。
「なので、お二方には今回の討伐の権を無理矢理頼み込んで申し訳ありません」
とランダはダルフとシロンに謝った。
「まぁ、良いですよ。お世話になっておりますので、この村に恩返しができました」
とダルフが言った。
その頃、亭主が質問をした。
「ところで、この店の出し物を容易く食らいつくす、この女性は誰だい」
と言った。
口をモグモグさせながら、ハルが喋った。
「う、あぁ、あ。わ、わぁ、私は、ハルと、もう、申します」
と言って、口の中にあるものを呑み込み話し直した。
「私はハルと申します。ブテン皇国から来ました。今はアクロテンというブテンとアケニアとバビが共同となってできた共和国になっています。私はそこから旅に出て世界を見に腕試しの旅をしてます」
とハルは言い直して、また料理を食べ直した。
それに加えて、ダルフが出会った経緯を話した。
「この姉ちゃん、スゲー」
とジットが言った。
「ハルもアニマを使えるのですか」
とセラが聞いた。
「うーん、あがあがん」
と骨付き肉をかじりながら喋った為、あまり何を言っているのか聞き取れず、わからなかった。
のでもう一度聞き直したが「うがうが」と言い、まだ肉を口に入れていたのか聞き取れ無かった。
「なんて、品の無い女だ」
とランダが呆れたように言った。
そこに亭主が水の入ったコップを持って
「口の中のものを無くしてから、しゃべりなさい。そんなに慌てなくても料理が無くならないから」と言った。
と聞いて、落ち着いたのかゆっくりと噛んで飲んだ。
ごっくり
「私は乗せているくらいだよ」
とハルは言った。
「乗せている」
と二人は疑問するように言った。
「乗せているってのは、剣やコップなどに武器や道具にアニマを付着させて、強くしたり、爆発するなどの追加効果を出したりすることが出来るのよ」
と言い、水の入ったコップを飲んでハルはまた食べ出した。
「へぇー、それどうやるの」
とジットが聞いた。
そしたらダルフが
「まぁ明日の修行と気に説明する」
と言ったが、ジットが気になってさらに聞こうとしたが
亭主が
「もう遅いし、明日にしなさい。明日教えてもらえるのだから」
と言い、それを境にランダは店を後にした。そしてダルフやシロンが食事にありつく。
食事をしながら、ダルフが喋った。
「そういえば、シロン。君はアスロンに向かってると言うが、なぜそこに行く」
と聞いた。
「あぁ、あそこには少しあっておきたい相手がいると噂を聞いたので、そいつを拝みにな」
「ふーん、ところでシロンも旅人なら、これから一緒に旅をしないか」
「…」
「俺は、今日君にあって、このまま終わりな人にはしておきたくない。それに旅の仲間を探している。から一緒に旅をしないか」
「少し考えさせて遅れ」
と言い。二人は食事を終えた。
「 ごちそうさま。」
「あ、ちょうど良かった。シロンさん、ハルさん、宿の準備が出来ましたよ」
と亭主の奥さんが喋った。
「え、」とシロンとハルは驚いた。
「何を驚いているのですか」
「いや、まだ宿泊依頼を出していないのにって思って」
とシロンが言った。
「なに、そんなの「旅から帰ってきたら、停めてあげるように」ってさっきランダさんが言って行ったわよ」
と奥さんが言った。
「そうですか、すみませんがお言葉に甘えます」
「はい、どうぞ」
それに遅れハルが
「ごちそうさま、ありがとうございます」
「はい、どうぞ」
言い俺らはそれぞれの宿部屋に休みに行った。
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