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家に着くと、3段の石造りの赤レンガっぽい階段をジャンプして飛ばす。そして、2,3歩くとまた階段が2段あり目の前に黒とシルバーのドアがある。
「ふう、やっと着いた」
ドアを開けた。そしてただいまも言わずに玄関からリビングへのドアを開ける。
すると、座布団に座りながら動画を見ている妹の姿が有ったが、無視した。いつもの事である。俺はすぐにパソコンに向かった。
調べたりするのは、学園の情報など。あと小説を読んだりする。Twitterなどもするが、つまらない呟きを適当にしてみたり、返信したりするだけ。はっきりと言ってしまおう。何もすることが無い! 暇だ。刺激が欲しい!そして、母が帰ってきて夕飯を食べる。そしてテレビを見て風呂に入って明日の学校に備えた。そして、寝る。いつもの日課だった。
しかし、それは寝た瞬間突然起きた。
『あなたは、この世界が楽しいですか?』
脳の奥に直接語り掛けてくるような女性の声が聞こえた。俺はその声を聴いた瞬間にいきなりだったため驚き飛び起きた。
「誰?」
『私の名前はありません。しかし、神に近しい存在です』
「神? 神に近しい? 神様なんてこの世にいるもんか」
『なら今あなたに語り掛けている私をどう説明するおつもりですか?』
俺はその質問に押し黙ってしまった。なぜなら、この俺にそんなの分からなかったためだ。
『もう一度聞きます。あなたはこの世界に居て楽しいですか?』
「楽しくないよ。そんなの。勉強や学校はあるし、無理やりこれをやれだとかあれをやれだとか言われるからね」
『なら、異世界n』
「だけど、異世界には行きたくない。なぜなら、俺には家族がいるし友達もいるから。それに、VRゲームもやってみたいんだ」
『そうですか。しかし、こうして話したのも運の尽き、あなたに能力を授けましょう。この能力はあなたをこの世界に知らしめる事も出来るものです。しかし、その能力は使い方によっては、人を傷つけたり殺したりするかもしれません。ですがそれはあなたの使い方次第です。したいことをしなさい。あなたに幸あれ…』
そう言って、その声は徐々に遠くなっていき気が付くと聞こえなくなっていた。
「一体何だったんだろう? 幻聴かな...」
俺は気にしないで布団に入り、今度は何事もなく寝入ったのだった...
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