序章 

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 よって、3DSへの興味が無くなり、PS4はやってみたかったけど後に諦めの気持ちが強くなりもう、良いやと思うようにまでなってしまったのだった。  そこで現れたのがVRゲームである。開発された当初はオンラインだとか脳による直接制御なんて夢のまた夢だったにも関わらず、途轍もない速度で研究が進められていき遂にはアニメとかでしか見たことが無いようなものを開発してしまったのである。  最近の技術力の上昇はおかしいと思う。なぜなら、公民の教科書で知ったのだが1990年は初めての携帯電話ショルダーフォンという肩からかけるタイプで重量が5㎏だったというではないか。今の携帯電話スマホはどうだろうか? まだ買ってもらってはいないけど有名だし兄や両親が使っているし貸してもらったこともあるから知っている。素晴らしいほどにおかしいということが。  重量g単位。電話機能は勿論のこと、ネットに繋ぎ色々なことが出来、アプリをダウンロードして沢山のことをすることが出来る...俺はこれを知ってはっきり言おう。怖くなった。これから先の技術の進歩がもしもよくない方向に突き進んでいくかもしれないと思おうと怖くなったのだ。  現にASIMOなんかそうだ。外国人からのコメントにこんなのがあった。 『こいつに銃持たせることってできるの?』 『武装して戦争しているとこに出せば軍事利用できるじゃん』 それを見てこう思った。どうか、戦争の無い世界になりますように...と。  こんな事を頭の中で考えていると、いつの間にか見回り終わってしまった。 「やっぱり買うの諦めるしか無いのかな。今年の誕生日で金が余り無いだろうから高いもの、ましてや10万近くするようなものなんて買ってくれるわけないしな。それに、VR以外に今の所欲しいのないし考えておくか」  俺は店を出た。すると、空はすっかりと真っ赤になっておりそれを見て冬の夜はやっぱ早いなと思い足早に家へと帰ったのだった。
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