雨と嫉妬

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中学校の制服はぶかぶかのまま卒業することになったから高校の制服は大きすぎないようにジャストサイズで作ってもらった。 新しい高校のクラス 冬馬と同じクラスで安心した。私は相変わらず彼以外とは仲良くできそうになかった。 ____でも、 「よしのちゃん、次は移動教室だよ。一緒に行こうか?」 「あっ?お弁当ならこっちでみんなで食べようよ」 こんな私のことを気にかけてくれる新しい友達が出来た。 まどかちゃんは私と正反対の女の子で背が高くて胸も大きい。綺麗でクラスの委員長で。 胸も大きい。 勉強もできるけどガリ勉ってわけではなく、陸上部で足も速い。 そして、胸も大きい。 彼女の揺れる肉塊を見ながらため息をついた。 「どうしたの?よしのちゃん、ため息なんかついて」 「うん…ちょっとね」 「……」 「まどかちゃん、ちょっとだけ触ってみていい?」 肉塊を指さして言った。 「あぁ、いいよ」 彼女は言われなれている様であっさりと承諾した。 指先だけで遠慮気味に触れる。 指先から柔らかい弾力が伝わる。 やわらかい…… 「いいな」 「よくないよ…肩こるし、走るとき邪魔だし…」 「でも、いいな~」 私にないものを全部持っていて、その上クラスになじめない私を気にかけてくれて仲良くしてくれた。 それは彼女の性分(しょうぶん)なんだと思う。 私を通じて冬馬とも仲良くなった。 彼女と話しているとたまに冬馬の視線を感じる。 それに気がついて顔をあげると急いで逸らす。 「……」 「なんなんだろう?」 不思議そうな顔で呟いた私に 「どうかしたの?」 まどかちゃんが訪ねる 「最近よく目が合うんだよね」 「えっ?誰?男の子?」 彼女のテンションが少し上がった。 「うん。性別で言ったら男子」 「その人、よしのちゃんの事、好きなんじゃない?!」 「いや、ナイナイナイナイナイ~」 「ないことないと思うけど…」 大袈裟に反応した私を追い詰めるように頬杖をつき意味ありげに笑った。 「で、誰なの?その男の子って」 「ひ、秘密だよ」 そうゆうことに疎い私でも、合点(がてん)がいった。 冬馬が目で追ってっるのは私じゃなくまどかちゃんだ……
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