prologue case 「雨の記憶」

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prologue case 「雨の記憶」

2017年 2月 この頃、晴れることが滅多になくなってしまった。 外は鳴り止まない雨の雑音だらけ、やんでも曇りばかりだ。 誰もいない部屋の中で俺はただ街を見下ろし、考え込んでいる。 俺の名前は相智誠、元刑事。 いろいろ訳あって辞職したが、あいつを納得できていなかったのが辞める前の一番の記憶だ。 就職先は一般の居酒屋店にしたが、そこでもトラブルの連続。 爆弾騒ぎ、裁判出廷などトラブルと言えないでものがたくさんあった。 結局、トラブルは1年前くらいに終わり平穏な日々を過ごしていた。 招かざる客が来たこと以外は。
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