第一章前編 「捜査」

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ここで二人が行方不明になったというが本当にそうなのだろうか。 さっき外に出た男の証言では 「コーヒーの準備を始めるまでは二人ともいた。」と言っている。 おそらく二人は準備を始めてから消えた、と思う。 どうやって消えたのか…俺にもわからない。 「どうだ、何か考えられたか?」 伊花に聞かれると、俺は首を振った。 「ったくどうやってここから消えたんだよ…」 証拠がないか探していると伊花はマスターの元へ向かった。 「おじさん、裏のほうも見ても大丈夫?」 どうやら伊花は裏の部屋を探すのが元々目的だったようだ。 「こ…ここをかい?」 声が少し震えている…動揺しているのだろう。 まさか警察は裏部屋を調べていなかったのか? 「ああ…以前も調べたけど少し…ね?」 マスターは了承してくれた。少々強引の手をあいつは使ったが… その後、伊花は俺を呼び一緒に裏部屋を操作することになった。
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