第1章

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大型の双発機は金属とコンクリートが擦れる嫌らしい音を撒き散らしながら滑走路上を滑って行き、滑走路の脇に駐機している戦闘機に激突して止まる。 と、大型機の後部ドアが開き乗員が次々と飛び降り、駐機している戦闘機や爆撃機に向けて走り、何かを投げつけた。 投げつけられた物が爆発。 敵の襲撃だ! 煙草を投げ捨て腰に下げているホルスターから拳銃を抜き、走りながら爆弾を投げつけている男達に向けて、拳銃の引き金を絞る。 敵機は次々と強行着陸した。 中には火達磨になり、駐機している爆撃機を巻き添えにして爆発する敵機もいる。 対空砲はその矛先を強行着陸した敵機に変え、銃撃を加えた。 敵兵は飛行場のあちらこちらに分散したらしく、飛行場のあちこちで爆発音が響き、紅蓮の炎が立ち上がる。 分散し攻撃を続ける敵兵の掃討は、翌朝日が昇った後、最後の1人が射殺されるまで続けられた。 攻撃で受けた損害が調べられ、敵兵の遺体が滑走路脇に並べられる。 作業を行う米兵の頭上を、強行着陸した航空機に張り付いていたのか、1枚の桜の花びらが風に乗り北に向けて飛ばされていた。
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