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「ククッ……バニーとは笑わせる」
「誰だ!?」
突然聞こえた声に驚いて振り向くと、ヤシの木の下にイケメンクリエーターのアンマンマンさんがいた。
「アンマンマンさんじゃないですか。何をしているのですか?」
「それは俺のセリフだ。なんでバニーなんだ?」
「あっ、いや……これは……その……」
「まあいい。何をしていたかって? 美女の足を見ていたんだよ」
……
……
ここにも脚フェチが!?
「らせん状の階段があるだろ? ここならヤシの木が死角になって、バレる事無く美女たちの脚を堪能できるのさ」
……バレる事無く?
確かに美女の脚は魅力的だ。偶然見えてしまった時には心が躍るさ。
だが、こんな俺にも吐き気のする『屑』は分かる。
『屑』とは、てめー自身の為だけに美女を利用し、踏みつけるやつの事だ。
お前の行動は、被害者自身にも法律にも見えねえし分からねえ。
だから……
俺が裁く!!!
「アンマンマンさん! あなたは間違っている! 確かに、美女の脚を見たくらいでは法律で裁けない。だから……だから俺が……」
「おっ、生足が来たぞ」
「ご一緒させて頂きます!!!」
……
……
間違えた!!! これじゃあ、生足見たくらいじゃ捕まらないから一緒に見ますって宣言した変態だ!
と思いつつ、らせん階段をチラ見する。
……
……
らせん階段には、無駄に美脚で短パンの汚らしい浮浪者がいた。
オエエエエエエエエ……
「くそっ、謀ったな! アンマ……あれっ? アンマンマンさん?」
イタズラっ子のアンマンマンは消えていた。
こうしてタッくんは、消したくても消えない美脚をメモリーしてしまった。
そして、可哀想なタッくんを助けるべく、プルプルと震える美少女が動き出した。
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