いざ 突撃!

2/3
47人が本棚に入れています
本棚に追加
/67ページ
 タッくんの下に封筒が届いた。  中身を確認すると、パーティへの招待状が入っている。 「叔父さん、それなあに?」  姪っ子が横から覗き込んできた。 「パーティへの招待状だよ。来週の日曜日に来ませんか……だとさ。前に言ったろ? タッくんっていうクリエイター名で小説を投稿しているって」 「それって、イケメンがたくさんいるって言ってたサイト!?」 「そうだよ。俺の知り合いは美男美女が多いからな」  姪っ子の目が光り、凄い早さで招待状を掠め取っていく。 「……連れてって」 「えっ?」 「付き添いもオッケーって書いてあるわ! 素敵な出会いの予感がするの。お願い! 早く結婚して、名字を変えたいのよ!」 「名字を変えたいって……可愛いじゃないか、野里玉子って……のりたまこ……ぷふっ」  笑うと同時に、玉子の鉄拳が飛んできた。 「ぐはっ!」 「……叔父さんはいいよね……普通の名字と名前で……私なんて……いつも名前でからかわれて……」 「待て! わっ、分かったから! 連れていってやるから、その目をやめろ!」  こうしてタッくんと玉子は、パーティへと参加する事になった。   
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!