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「しーくん居なくなったら私、どうしよう?」
「大丈夫だよ、お前ならやってける」
お互い、長らくお世話になったこの町をもうすぐ出ていく。
「私、頑張るよ。ちゃんと夢、叶えてくる」
たくましくなりやがって。このやろ。
「頑張んなきゃなー」
「うん。しーくんこそ、私いなくても大丈夫ー?」
「大丈夫だよ、当たり前だろ」
「強がっちゃってー」
強がらないと、自分に言い聞かせないと、なんか受け入れられない気がして。
「とにかく、応援してるから」
「私も、しーくん応援隊だからね!」
「なんだよ、それ」
二人で笑い合える日もあと少し。
いなくなって大丈夫じゃないのは、僕の方かもしれない。
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