プロローグ

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尻と椅子がくっ付いていて離れない。疲労感が全身を支配していて、目を閉じたらそのまま眠ってしまいそうだ。 そんな時でも、やっぱり思うのは… 「どーしてこうなったんだろう…」 「ユウ、声に出てるぞ」  と、マシュが汗をタオルで拭きながら突っ込んでくる。 「まーだそんなこと言ってるし」 と、ミュアが俺の顔を覗き込みながら言うが近いから離れてください。 「それで、アンコールどうする?」 座って汗を拭いているヨシヤが、楽屋にまで聞こえているアンコールについてメンバーに問い掛けてくる。 もちろん選択肢はひとつだ。 「アンコールはやめ…「「「やろーう!!」」」 「ですよねー… 」 どうやらみんなやる気みたい、うん、ダメみたい。 いつまでも立ち上がらない俺の両手を、メンバーが引っ張り、またあのステージへ連れ戻す。 「こうなったら、もうどうにでもなれーッ!!」 スポットライトと歓声が広がるステージへ向かいながら思う事は… またしてもほんと… 「どーしてこうなったんだろうか… 」
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