12人が本棚に入れています
本棚に追加
「我々は被害者の知己による強盗の線が強いとして捜査を進めてるんです。しかしBut、一つだけ分からないことがありまして。それは、被害者のスーツのポケットに食べかけのおにぎりが入ってたことです」
「おにぎり? コンビニのですか?」
松樹の問いかけに、五反野は頷いた。
「そうなんです。おかか入りの百円ぐらいのものが、半分食べかけでポケットに突っ込まれてたんですWhat do you mean by that? どういう心境か私も試してみようと思ってクリームパンを買ってみたんですが分からず。どうでしょうHow do you think?」
何という無茶振りだろう、きっと困っているに違いない。
助け船を出すべきではないかと杉元が振り返ると、松樹は意外にも乗り気で考え出してるところだった。
グレーをしたコートのポケットに手を突っ込み、唇を少し尖らせながら小さく唸る。
しかしながら、いつもは大きな目もこの時間では眠たそうに半分になっていた。
「……五反野さん。そのおにぎりは被害者が食べていたので間違いないんですか? 犯人のものって可能性は?」
「まだ解剖前だから分からないですが、手の平と口の中にご飯粒があったんです。なので間違いないでしょうNo doubt」
「そしたら、もうちょっと被害者について教えてください。身近な人とか、今分かってる容疑者とか」
最初のコメントを投稿しよう!