新潟生存圏護衛軍 人工獣対策室零番隊

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「くぅぅぅぅぅらぁぁぁぁぁぁ!! 待ちやがれ! 今日という今日こそはキッチリ演習受けてもらうからなぁぁぁぁぁぁぁ!!?」 「や~だもんね~~!! アタシに演習受けさせたかったらまずは捕まえてみなさいよ!」 天高く昇った太陽が燦々と容赦の無い日射しを地上に注ぐ中、二人組の男女が大声で言い争いながら疾駆していく。 ガサガサと足下に繁茂する雑草を乱雑に踏みしめながら疾駆する男女は片やセーラー服に身を包み、長い桃色の髪を頭の両脇で二つに括ったティーンエイジャー真っ只中に見える少女、片や黒に近い濃紺色の軍服に身を包んだ黒髪の青年と、何も事情を知らない人間が見かけたならば即座に携帯端末を取り出し110へ通報してしまいそうな、そんな危うい光景を作り出している。 「よーし言ったな! 今日こそはその生意気な尻を引っ叩いてでも演習受けさせてやるから覚悟しとけよ燈(あかり)ィ!!」 「きゃー! 上官がセクハラしてきたー! 上に訴えて軍法会議にかけてやるー!」     
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