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次の日。
いかにも海岸のカフェ散策日和のいい天気だ。
杉本さんと私は東京駅で待ち合わせをして、それからごとんごとん、電車に揺られながらカフェに向かった。
車窓から見える景色が何だか新鮮。
車からの眺めとは早さも違う。
そう言えば、……浩平と付き合い出してからこんな風に電車でゆっくりと遠出するなんてことはなかった気がする。
たまには電車の旅も風情があって悪くない。
浩平とだったら……トワイライトエクスプレスでも乗るのかな？
でも、こういう田舎をはしる普通列車も悪くないんだけど付き合ってくれるのかな。
……なんて、考えて私は頭をブルブルと振った。
また浩平？
アイツのことは頭から追い出す！！
レッドカード。
退場！
その日は七月の下旬にしては暑すぎない過ごしやすい日で、窓をあけて風を受けながら電車の揺れに身を任せていると少しずつ気持ちが落ち着いて来る。
速すぎない電車のスピードが私の心持ちにちょうど良く、潮風が匂ってきそうなころにはだいぶんゆったりとした気分になってきた。
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