第3話(特殊能力はこの世界でも稀によくある)

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 僕は誤解されたけれど、頷いておくことに。  そもそもそのギルドが、僕がゲームや漫画や小説で知っているような物と同一とは限らないからだ。  するとカイルが、 「ギルドというのは冒険者ギルドの事だ。冒険者を一括で管理する営利企業、といった方が正しいか。そこに登録をして仕事を斡旋してもらう、そして仕事を受けて信頼が大きくなればより高い給金のいい仕事を提供してもらえる、といったシステムだ」 「へー、そうなんだ。僕の世界のゲームなどに出てくるのと似ている気がする」 「ゲーム?」 「映像付きの物語のようなものです」 「そんなものがあるのか。異世界はやはりこの世界と変わっているな。男に獣耳が無いし」  いえ、普通獣耳は無いです、そう僕は思ったが、この世界では当たり前なので黙った。  そこでカイルが何かを考え始めて、
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