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「一番の問題は、獣耳が無い事だな。女として登録するか……だが女は珍しいから目立つ。でも獣耳が無いから男と言えないし……」
「そ、そうだ、僕、獣耳のカチューシャを持っています」
「獣耳のカチューシャ?」
「は、はい、偽物の獣耳のようなもので」
「……とりあえずつけてみろ」
カイルに言われたので僕は慌てて、自分の荷物を確認した。
そして貰っても仕方がないなと思ったそれを取り出す。
白い猫耳だ。
後はこれを頭に装着する。
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