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「もーふ、もっふもふ、もふもふ~」
その日僕は、とある獣耳の女の子達が活躍する漫画を購入し、幸せな気持ちになりながら夜道を歩いていた。
人の少ない道で月明かりが綺麗だなと思いながら歩いて行く僕の手には、ちょっとしたお菓子と飲み物、そして今日発売の漫画、それも限定版を手にしたのである!
「事前に予約しておいて良かった。……でも何故かセットでついてきたこの猫耳カチューシャはどうしよう」
そう思いながら僕は手持ちの袋をちらりと見る。
紙袋にはいったそれは、確か白い猫耳カチューシャだった。
彼女がいれば、お願いをしてその猫耳を付けてもらっていた所だったのだろうけれど、そんな相手はいない。
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