第5話(鏡を見てから言いましょう)

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 僕は真顔で彼に向かってそう告げた。  後ろの方でお酒などを飲んで様子を見ていたらしい冒険者達が、噴出して笑っている。  それに目の前の猫耳な彼は顔を真っ赤にして、 「この……僕の方がどう考えても男らしいというのに、表に出ろ。どちらが男らしいか、決めようじゃないか」 「いいだろう、その勝負……ふがっ」  そこで僕は後ろから手を伸ばされて、何者かに口をふさがれた。  誰だと僕が思っていると嘆息するように、
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