第5話(鏡を見てから言いましょう)

5/8
前へ
/382ページ
次へ
「メル、あれほどマタタビ酒を飲んでは駄目だといったでしょう」 「! レイト、どうしてここに!」 「貴方の事だからここにいるかと思って見に来たのですよ。私の手を煩わせないでください……と言いたい所ですが、いい人物を見つけられたので今回ばかりはお手柄ですね」 「うにゃ。……と、というか僕の頭をなぜるなぁああああ」  怒ったように言う猫耳少年メル。  そしてそんな彼をなぜる黒髪に、茶色い羽根の飾り? のついた、背の高い柔和な雰囲気の男レイト。  そのレイトの視線の先にはカイルがいて、なんとなくカイルは苦虫をつぶしたような顔をしている。  と、カイルが深々とため息をついてから、
/382ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1207人が本棚に入れています
本棚に追加