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なので僕は二次元の女の子達を見てほのぼのするのだ!
といったように僕は、戦利品を手に機嫌よく歩いていた。
空には丸くて白い満月が輝いていて、星々も小さく瞬いている。
こんな綺麗な夜だから夜空に吸い込まれてしまいそうだ……などと思った僕がいけなかったのかもしれない。
楽しく歩いている内に、ふわりと体に浮遊感を感じた。
「? ええ!」
そのまま僕は空高く高く登っていく。
高度一万メートルは酸素マスクがないと~、と言った雑学が僕の頭で駆け巡り、しかもその“空に落ちていく”速度は更に早くなっていく。
遠くで、ワオーンと、犬の遠吠えのような鳴き声が聞こえた気がした。
そして……僕が覚えているのはそこまでだった。
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