第5話(鏡を見てから言いましょう)

7/8
前へ
/382ページ
次へ
 紙に必要事項を記入していると、カイルが一枚の紙を取り出した。 「偽造の戸籍だ」 「……ありがとうございます」  緊急事態だったので、ありがたく僕はそれを頂戴した。  でもカイルは一体何者なんだろうと僕は思ってしまったのはいいとして。  その書類のおかげで意外にもあっさりと、僕はギルドカードを作れた。  そして能力測定用の小さな手のひらに乗るようなプレートがあり、これが僕の能力の幾つかを魔法的に調べているらしい。  そのプレートにはひものようなものがついていて、そのプレートから伸びた紐は受付の人の前にある立体映像のようなものが現れる箱につながっている。  立体映像にはそれぞれ魔力などの項目があり、その項目ごとに数字が現在測定中なのか目まぐるしく数字が変わっている。
/382ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1207人が本棚に入れています
本棚に追加