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「も、もしこの特殊能力が使えそうだったら全力でカイルのお手伝いをするよ!」
「……でも“鑑定スキル”だろう? 何に使う? 生憎俺は、何かを採掘する趣味はないが」
「う……ど、どうしよう。そうだ、アルバイトでお金を稼いで……」
「タクミは素直すぎて、俺は不安になる。それと人の行為は素直に受け取っておけばいい。俺がそうしたいだけだから」
「でも……」
「俺がそうしたいだけだ。それに異世界人にも興味があるし、そのうち異世界の事を俺に話してくれればそれでいい」
「……うん。ありがとう。カイルは優しいね」
そう僕が言うと、カイルは押し黙って後ろを向いて小さく震えている。
尻尾がやけに揺れているが、どうしたんだろうと僕が思っているとカイルが振り返り、
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