第7話(よし、“ステータス・オープン”)

2/5
前へ
/382ページ
次へ
 どうやら許嫁ではなく幼馴染らしいのだが。  そこでレイトが、 「こちらの方にいらっしゃると分かりまし慌ててたので総出で探しに来たのですが、こんな人の多くいる場所に出てきていただいて探す手間が省けましたよ」 「……もう少しその嫌味な言い方は何とかならないのか?」 「嫌みの一つも言いたくなりますよ。幼馴染で乳兄弟の貴方が書き置き一つで姿を消したともなれば、大騒ぎですよ?」 「……」  カイルが沈黙して、そっぽを向いた。  それに困ったように苦笑するレイトは、そのままそばで何かのジュースを飲んでいたメルの頭をなでて、
/382ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1205人が本棚に入れています
本棚に追加